そろそろ冬支度を始めるような時期になりましたが、その前に秋の気分を味わっておきたいものですね。秋の行楽といえば紅葉狩りですが、皆さんは京都の「紅葉の名所」としてはどこを思い浮かべますか?
それぞれに思い浮かべる場所があることかと思いますが、なかでも神護寺は古くから紅葉の名所として親しまれています。こちらの観楓図屏風では遠景に神護寺の伽藍(画面右上)や橋を隔てた先には雪を被った愛宕山道(画面左上)が描かれ、その景色の中で宴を催す婦人や武士たちの姿が生き生きと浮かび上がっています。描かれた16世紀当時から高雄山周辺の風景は人々の生活の一部だったということがわかりますね。
日本の紅葉は世界的に見ても美しいもののようですが、この「紅葉狩り」は意外にも平安貴族の間で流行ったものではなく、江戸中期ごろから民衆の間で盛んになった習慣だそうです。お月見のような平安時代からの行事と比べると、比較的新しい習慣だったんですね。
さて神護寺では、現在紅葉真っ盛り!大変な見頃を迎えています。
11月24日までは夜間ライトアップが行われていますので、本格的な紅葉を楽しみたい方は一度足を運んでみては。
時間:17:00~19:00(参道は20:00まで)
拝観料:800円
神護寺のホームページはこちらから
神護寺ご住職のブログはこちらから
このように、京都は紅葉の盛りとなっている場所が出てきており、街は一年で最もにぎわう時期を迎えています。
京都の紅葉情報はこちらから
全国的にみて今年は例年よりやや早めに紅葉していく傾向にあるようなので、「気づいたら見頃を過ぎてしまっていた」ということにならないようご注意を!
秋をテーマとした絵はがきや商品なら、下記直営店舗にて。
色紙 〈国宝 観楓図屏風〉 狩野秀頼 1,500円(税別) ミニクリアファイル 神坂雪佳〈十二ヶ月草花図 十一月 蔦に嫁菜〉 200円(税別)