新年のご挨拶をメールだけで済ませてしまう人、あるいは、何の挨拶もなく終えてしまう人は、最近多くなっていますね。日本郵便の運営する「郵便年賀.jp」では通常の年賀はがきの販売以外にも、ネット上の住所がわからない友人にもはがきを送ることができる「ウェブポ」「ネットで年賀状」というサービスなど、ペンを使って自ら手書きをせずに完結できるような便利なものが様々に提供されており、ネットでも話題のようです。この現状は、普通の年賀状販売だけでは需要が少なくなっていることの表れでもあり、それだけ手書きで送られる年賀状が減ってしまっているのでしょう。
コロタイプ絵はがき〈季趣五題 あきそまる 都より〉 竹久夢二 税別200円
郵便ポストに手紙を出そうとしている着物美人
そもそも「年賀はがき」が誕生したのは1872年(明治7年)のお正月からですが、もともとあった「回礼」という、親戚やお世話になった近隣の人々へ新年のご挨拶をする習慣が、社会の発展で交流する人や地域の範囲が広がったことが原因で困難になってきていたということがその背景にあるようです。時代の移り変わりに伴い、約150年前に「対面」でのご挨拶が当たり前だったものが「手書き」でのご挨拶に変わり、今では「ネット」という時代に変わってきているのですね。
しかし、受け取る年賀状に手書きで書かれたメッセージを眺めるのは、このまま廃れさせてしまうのがもったいない、お正月ならではの特別な楽しみなのではないでしょうか。便利堂では、大人気『国宝 鳥獣人物戯画』の猿モチーフを集めた年賀状をはじめ、愛らしい美術作品がモチーフの、見て楽しい、一風変わった干支年賀状が多数ございます。
〈国宝 鳥獣人物戯画〉 猿づくし 〈Two Gibbons Reaching for the Moon〉 伊藤若冲筆
各税別93円です。
※大好評につき一時品薄だった種類も再入荷し、全種類の販売を再開いたしました(11月20日現在)
また、喪中はがきとして最適な絵はがきも。
喪中はがき 〈目隠し童子〉 松久佳遊筆 税別93円 ※使用例
優しくて軽やかなタッチが好印象の松久佳遊筆のオリジナルはがき
速く、簡易的に済ませることも時には大切ですが、ひと手間かけて何かをじっくり楽しむことも、なかなか味なものです。年末年始の間だけでも少し贅沢に時間を使って、日本の慣習を楽しんでみませんか。
絵はがきのお求めは下記店舗でどうぞ。