「器は料理の着物」。和食の天才 北大路魯山人の特別展 東京にてまもなく開催

投稿日: カテゴリー: コラム
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「器は料理の着物」。陶芸・料理・書・作庭など非常に多岐にわたる芸術活動で超一流の作品を生み出した、北大路魯山人(きたおおじ・ろさんじん)の遺した言葉です。平成25年に「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことを記念し、昨年より和食の天才ともいわれる魯山人の器と食をテーマとした特別展『北大路魯山人の美 和食の天才』が京都と島根で開かれてきましたが、今月12日(火)には関東初となる東京日本橋の三井記念美術館の特別展が行われます。

◆展覧会のポイントは?
魯山人自らが作陶した大迫力の優品の展示にとどまらず、現代写真家(上田義彦、広川泰士、蓮井幹生)の映像と写真を用いた京都の料亭の空間を体感できる演出や、自分の目の前に実際に魯山人の器があり、それに寿司を握ってもらっているかのように感じるインスタレーションといった、ここでしか体感できない演出にぜひご注目ください。

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◆北大路魯山人と「美食」
魯山人は生まれてから6歳頃まで5ヵ所もの家を転々とすることを余儀なくされるなど、大変に過酷な幼年時代を過ごしました。やっと落ち着いた福田家では、これ以上の折檻を受けまいと自ら台所仕事を請け負ったといいます。現代でいう小学校入学前ほどの小さな子供ながら、何とも涙ぐましい健気さです。ともあれ、このときの家庭の金銭事情で食材のすべてを無駄なく使わざるを得なかったという状況が、のちの「美食家」としての礎になったのだとか。(※『夢境 北大路魯山人の作品と軌跡』山田和著、淡交社、2015年より)

◆魯山人と便利堂
この少年時代、近所の幼馴染だったのが便利堂の三男・伝三郎でした。その縁から、四男・竹四郎と出会い、意気投合した二人は古美術店「大雅堂美術店」を開きます。この店の二階で骨董の器に魯山人の手料理をふるまった「美食倶楽部」が評判を呼び、さらに魯山人を料理長兼顧問に置き竹四郎が経営するという二人三脚で始めた「星岡茶寮(ほしがおかさりょう)」は、“会員に非(あらざ)れば日本の名士に非(あら)ず”と言われるまでの名を上げ数千人の会員数を得るほどになりました。その後竹四郎は、病没した伝三郎から便利堂を引き継ぎ、四代目として星岡茶寮と便利堂の両方を運営していくことになります。

◆魯山人の追求した「和」の美しさを感じられるシリーズ『魯山人GONOMI』
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星岡茶寮は、昨年に開設90周年を迎えました。『魯山人GONOMI』はそれを記念して作られた、「和」の美しさで食卓と生活をより豊かにする雑貨や文具のシリーズです。日本製綿100%で吸水性・速乾性に優れたかや織の布巾・袋類や、宮内庁御用達の箸勝本店で作られた国産杉箸セット魯山人自らが『星岡』で描いた挿図をモチーフとしたぽち袋など、約70種。

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※お取扱い店舗
三井記念美術館ミュージアムショップ
オンラインショップ
京都三条富小路店・東京神田神保町店

本展覧会の会期は6月26日まで。お近くにお住まいの方や、ゴールデンウィークに東京へお越しの方は、ぜひ展覧会会場で魯山人の追求した器と食の美を体感してください。

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