INFORMATION

魯山人GONOMIシリーズ 8月26日新発売!

2015.08.24


このたび「星岡茶寮開設90周年」を記念して、北大路魯山人(※)自らが描いた画をあしらった文具・雑貨の新ライン「魯山人GONOMI」シリーズを8月26日(水)より新発売いたします!杉箸や箸置き、フキンやランチョンマットなど、食卓をより豊かにする雑貨のほか、ぽち袋、コロタイプ絵はがきなどの文具、あわせて約50点が一挙に登場します。
魯山人GONOMI
※北大路 魯山人(きたおおじ ろさんじん 1883-1959年)は陶芸・書・画を自ら手掛け、食を通じて美を追求した天才芸術家です。便利堂四代目・中村竹四郎が経営した料亭「星岡茶寮(ほしがおかさりょう)」では、顧問・料理長である魯山人の才能が遺憾なく発揮され一世を風靡しました。
京都三条富小路店
東京神田神保町店
オンラインショップ

「琳派」季節の文具頒布会のお知らせ

2015.05.19

相手に送るお便りは、なるべくお洒落にしたいもの。しかし、便箋や封筒・はがきになかなか気に入るデザインが見つからなかったり、普段から同じ種類や柄のものばかりでワンパターンになりがちだと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。このたび、そんな方へぜひお勧めしたい文具の頒布会がはじまります!

便利堂では琳派400年を記念し、本年にふさわしい琳派作品をモチーフとした季節の文具をお届けします。有名な「重文 夏秋草図屏風」(東京国立博物館蔵)や「国宝 紅白梅図屏風」(MOA美術館蔵)の作品にみられるように、琳派作品の多くは季節の草花が題材となっています。
縮小屏風 〈重文 夏秋草図屏風〉酒井抱一筆
縮小屏風 〈重文 夏秋草図屏風〉酒井抱一筆 5,000円(税別)
※頒布会セットには含まれません
金箔風クリアファイル 〈国宝 紅白梅図屏風〉 尾形光琳筆
金箔風クリアファイル 〈国宝 紅白梅図屏風〉 尾形光琳筆 500円(税別)
※頒布会セットには含まれません
琳派作品がデザインされた文具で季節感を感じることができたら、素敵だと思いませんか? また、お便りが琳派作品に彩られていたら、受け取る相手にとっても楽しく、嬉しく感じられるのではないでしょうか。
ご自分用にはもちろん、1セットそのまま贈り物としてご使用いただくのにもおすすめです。京都便利堂から季節ごとにおとずれるギフトを、どうぞお楽しみください。

この頒布会は1年間限定で、季節ごとに琳派作品の文具をオリジナル化粧箱に詰めてお届けします。また、お申込みくださった皆様に、頒布会限定の竹製筆ペンと麻製のペンケースを差し上げます(竹筆ペンは初回お届け時に同梱)。化粧箱は、大切なお手紙や気に入っている文具を仕舞っておくのに便利です。また竹製筆ペンは、奈良製の書きやすい筆を採用しています。
【夏の会内容】
・レターセット「十二ヶ月草花図」神坂雪佳
・一筆箋「竹虎図」尾形光琳
・グリーティングカード「四季花鳥図巻」酒井抱一 グリーティングカード「竹虎図」尾形光琳
・はがきセット《夏の名作八撰》(頒布会オリジナル商品)
・文香《「十二ヶ月草花図」より夏の草花》(頒布オリジナル商品)
◆お申込み受付期間◆
【夏の会】5月20日(水)~6月30日(火)(お届け:夏・秋・冬・春)
【価格】1年間計4回の頒布会 14,000円(3,500円×4回)+税
【販売数】限定500セット
※送料別途 2,800円(700円×4回)
※1年間を通してのお申込みに限ります。
※「頒布会」パッケージ商品の店頭販売はいたしません。(限定商品以外は単品での販売がございます)
○お申込みいただきますと、その季節から1年間4回にわたりお届いたします。
○発送は各回申込受付開始より順次お送りいたします。
○どの季節からお申込みいただいても、お届けの中身はかわりません。
○竹製筆ペンは第1回目の発送時に、麻製ペンケースは最終回の発送時にお届けいたします。
○他の商品と併せてご注文の場合でも、頒布会のみ別送でお届けいたします。
○発送は6月8日頃より順次お届けいたします。
◆秋の会以降の内容◆



◆秋の会以降のお申込み受付期間◆
【秋の会】7月1日~8月31日(お届け:秋・冬・春・夏)
【冬の会】9月1日~10月31日(お届け:冬・春・夏・秋)
【春の会】11月1日~12月31日(お届け:春・夏・秋・冬)


なお、本頒布会は琳派400年記念祭プラットフォーム事業《尾形光琳「風神雷神図屏風」原寸大復元複製里帰りプロジェクト》の基金商品です。
現在では別々に仕立てられている琳派の名品、尾形光琳「重要文化財 風神雷神図屏風」と酒井抱一「重要文化財 夏秋草図屏風」(ともに東京国立博物館蔵)は、17世紀に尾形光琳が「風神雷神図」を描き、100年後その裏面に酒井抱一が「夏秋草図」を描いた、もとは一つの屏風の表裏でした。この二つの屏風を原寸大コロタイプ複製により描かれた地・京都へ里帰りさせる本事業を、便利堂は全面的にバックアップしています。
便利堂は、楽しみつつご支援いただきたいとの思いから、商品の売上の一部を復元複製里帰りプロジェクトの基金として協賛させていただいております。

【基金対象】縮小両面屏風〈風神雷神図屏風・夏秋草図屏風〉 12,000円(税別)
基金商品第一弾《両面屏風『風神雷神図屏風』『夏秋草図屏風』縮小版》はこちら
尾形光琳「風神雷神図屏風」原寸大復元複製里帰りプロジェクトについて
プロジェクト公式ホームページはこちら
お問い合わせは京都三条富小路店東京神田神保町店、またはオンラインショップまでお気軽にどうぞ!

リニューアル新発売!法隆寺金堂壁画 絵はがきセット

2015.03.20


絵はがきセット 〈法隆寺金堂壁画〉(19枚組) 1,500円(税別)

重要文化財指定を受けたカラー撮影原板をもとに焼損前の姿を再現した絵はがきをリニューアル新発売!

白鳳時代に描かれた壁画の馥郁たる線描と彩色をお楽しみください。

全十二画面の壁画すべてを網羅した愛蔵版にふさわしい逸品です。

19枚組、税別1,500円。解説書付きなので、法隆寺金堂壁画の詳細を知ることができます。


お求めは下記店舗または京都本社1階ギャラリー(※開廊は4月5日まで)にてどうぞ!
京都三条富小路店
東京神田神保町店
オンラインショップ
京都国立博物館ミュージアムショップ

『京あるきin東京2015』参加中!

2015.02.05

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京都市が取り組む「国家戦略としての京都創生」を理解・応援してもらうことを目的としたイベント「京あるきin東京」が開催されています!このイベントでは、京都にちなんだ豪華賞品が抽選で当たるスタンプラリーが行われるなど、東京に居ながらでも京都の文化に触れられる楽しい企画が数多く用意されています。
公式ホームページはこちらから
http://kyoaruki.jp/
イベントには、便利堂の東京神田神保町店も参加!期間中の2月4日~3月2日に神保町店で対象商品(琳派関連商品)を3,000円以上ご購入いただくと、もれなく粗品をプレゼントいたします!宗達・光琳・抱一など、琳派作品の便利堂グッズが集結、季節の設えから文具まで、日常を彩るグッズが揃います。ぜひこの機会に足をお運びください。
東京神田神保町店

琳派400年を楽しもう!

2015.01.26

舞楽図屏風
縮小屏風 〈重文 舞楽図屏風〉俵屋宗達筆 5,000円(税別)
2015年は琳派の祖とされる本阿弥光悦が京都・鷹が峯の地を家康から拝領して400年という、日本美術史からみても重要な年!京都では琳派400年記念委員会が拠点となって多くの活動が行われています。
この記念すべき年に、便利堂では琳派の象徴的作品として有名な、尾形光琳『重要文化財 風神雷神図屏風』(東京国立博物館蔵)をコロタイプ印刷で細密に複製するという、前代未聞のプロジェクトを実施します!その取り組みは、京都新聞でも取り上げていただきました。
※コロタイプとは?
京都新聞
1月13日 京都新聞 一面掲載
江戸時代の代表的な作家は京都で生まれ育った人がとても多いのですが、尾形光琳『重要文化財 風神雷神図屏風』も京都で描かれた作品の一つです。現在は東京国立博物館が所蔵していますが、細密な複製を京都で作り、京都の公共施設に寄付することで、この屏風を里帰りさせようと考えています。
風神雷神図屏風
縮小屏風〈国宝 風神雷神図屏風〉宗達筆(大)14,000円(税別) ※現在品薄状態ですのでご注意ください
ところで、尾形光琳『重要文化財 風神雷神図屏風』と酒井抱一『重要文化財 夏秋草図屏風』は現在別々に仕立てられていますが、本来は表と裏に描かれた1つの屏風だったというのはご存知でしょうか。これは、抱一の光琳への思いの表れとされています。便利堂では、2年前に酒井抱一『重要文化財 夏秋草図屏風』(東京国立博物館蔵)の原寸大複製に成功しており、今回、その反対側に『重要文化財 風神雷神図屏風』をも複製させることで、両面に作品が描かれた本来の姿を甦らせるのです。
過去の展示の様子についてはこちらから
夏秋草図屏風
縮小屏風 〈重文 夏秋草図屏風〉酒井抱一筆 5,000円(税別)
便利堂では自社独自の印刷技術・多色刷コロタイプを用いて、京都の持つ優れた特性を知って頂き、貴重な文化財を後世に譲り伝える意義をより広く理解して頂けるような活動を続けます。更に詳細は追って告知させて頂きます。
3月からは琳派ステーショナリーセットの頒布会を実施!琳派作品をモチーフとした、季節のお便りを書くのに最適な一筆箋・便箋や、クリアファイルなど、春・夏・秋・冬の季節ごと、新商品入りのステーショナリーセットをお手頃価格でご提供します。綺麗な化粧箱入りなので、ご友人やご家族、海外などへの贈り物にも丁度良いです。今夏~来春までの一年を通してはもちろん、お好きな時期のみお買い求めいただくこともできます。一年を通してのお申込をいただいた方には、もれなくオリジナルのギフトもプレゼント!琳派400年を年間を通してお楽しみいただくのにぴったりです。
また、春・秋には「この作品の商品が欲しい!」とご要望が多い琳派作品を扱った新商品の発売を予定しているほか、オンラインショップでもダウンロードできる琳派作品をモチーフとしたブックカバープレゼントキャンペーンを実施予定です。
詳細は、決まり次第またお知らせいたします。ぜひご一緒に、琳派400年を楽しみましょう!
京都三条富小路店
東京神田神保町店
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京都市美術館と京都画壇コレクション

2015.01.14

京都人にとりとても馴染みの深い美術館、京都市美術館。
あの重厚な外観を、京都人だけでなく岡崎公園を訪れたかたはご記憶されているのでは。
平安神宮の大鳥居と前を流れる疏水、京都市美術館の和風洋建築、そしておとなりの現代的な京都国立近代美術館のたたずまいは、京都の明治以降の歴史をそのまま体感できるスポットです。
京都市美術館
京都市美術館は昭和天皇ご即位の記念として、昭和8年に日本で二番目の大規模公立美術館「大礼記念京都美術館」の名称で開設されました。建設に要した費用は関西財界はもとより、多くの市民からの寄付により全額がまかなわれたそうですから、美術館にかける市民の情熱がうかがわれます。
コレクションの中核は、明治以降の京都を中心とした近・現代美術。なかでも日本画京都画壇のコレクションはその質と量から白眉といえるでしょう。明治13年に日本初の公立画学校「京都府画学校」(現在の京都市立芸術大学)が京都に開設されます。長く都であった素地に加え、明治以降も画家を志す多くの若者達は京都を目指しました。京都市美術館開設の同年に開催された「大礼記念京都市美術展」には、そのような画家の卵が競いあうように出品したそうです。彼等はのちに大家に成長します。

チケットクリアファイル 〈静閑〉 417円(税別)
■竹内栖鳳(たけうちせいほう、1864-1942)
京都に生まれる。四条派の画家、幸野楳嶺の私塾に学ぶ。のち京都府画学校にて教鞭をとり、帝室技芸員
となる。主宰した画塾「竹杖会」からは上村松園や西山翠嶂をはじめ名だたる俊英を多数輩出。京都画壇を代表する作家である。第一回文化勲章受章。特に動物の絵を得意とし写実性あふれる作品を多数遺している。

ほかにも京都市美術館で開催される帝展(文展、現在の日展)など、これら公募展の優秀作品の買い上げが京都市美術館のコレクションの核を成しています。また、京都市美術館には京都の美術界から多くの寄贈作品が作家本人あるいは遺族、コレクターよりもたらされてきました。開設からこのかた、画家に愛され、市民に愛されて充実してきたコレクションなのですね。

プラスチックしおり 上村松園 〈待月〉 278円(税別)
■上村松園(うえむらしょうえん、1875-1949)
京都に生まれる。京都府画学校に入学するも退学、鈴木松年に師事。のち竹内栖鳳主催の「竹杖会」入門する。女性が画家を志すのが難しかった時代において、孤高に筆を握り続けた。のち女性で初めての文化勲章を受章。「一点の卑俗なところもなく、清澄な感じのする香高い珠玉のような絵」を志した松園が遺した作品は、近代日本の美人画の代表と言われ、現代においても「松園の前に松園なく、松園の後に松園なし」と言われるほどである。

おすすめは年に二回ほど開催されている「京都市美術館コレクション展」。展覧会のポスターはいつも大胆なトリミングと色遣いで目をひきます。知られざる優品コレクションを観覧できる貴重な機会です。
くわしくは
http://www.city.kyoto.jp/bunshi/kmma/index.html

チケットクリアファイル 菊池契月 〈友禅の少女(部分)〉 417円(税別)
■菊池契月(きくちけいげつ、1879-1955)
長野に生まれる。栖鳳と同様に幸野楳嶺の私塾に学ぶ。のち京都市立絵画専門学校(現在の京都市立芸術大学)にて教鞭をとり、のち帝室技芸員。仏教美術・やまと絵・浮世絵など古典作品の研究から生み出された作品や、均一な線と控えめな色彩による白描画風の作品を特徴とする。
このたび便利堂では、京都市美術館に特別に許可をいただき、同館所蔵の日本画京都画壇作品をモチーフにした商品を新発売いたしました!
いつも身近で愛用いただける、小さなアイテムたち・・・ファイル、しおり、マグネットの3アイテムです。
ぜひご愛用ください。
京都三条富小路店
東京神田神保町店
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日本の季節の模様

2014.12.24

寒くなってきましたね。京都では氷点下を超える日が出はじめ、ぐんと冷えるようになってきています。この時期は体調管理が大変になりますが、風邪などひかぬようどうぞお気を付けくださいね。
皆さんは最近、寒暖の差のほかに「季節」を感じることがありますか?日本人は古くからそういうものに敏感で、いかなる事物にも季節感を取り入れて大切にする種族だといわれています。特に着物にはそんな日本人の感性が顕著に表れていて、模様の中に四季で移ろう景色とその時々に咲く花を取り入れることで表現がなされてきたようです。
ぽち袋 染型撰 枝垂桜に蝶
ぽち袋〈染型撰 枝垂桜に蝶〉 334 円(税別)
江戸から大正時代にかけて着物の染色に用いられた染型紙をモチーフとしています

今回書籍をあたっていて初めて知ったのですが、和服には喪服や紋付き袴以外に無地のものがほとんど無く、「模様」が必ずといっていいほど入っているのだそうです。仮に結婚という場における和服と洋服とを考えたとき、日本の白無垢を思い起こしてみると、「型」はほとんど決まっているものの、生地の所々に必ず「模様」が刺繍されています。それに対してウエディングドレスは、「模様」のパターンがほとんど決まっていますが、首元や袖・背中部分などの形のパターンが沢山あり、「型」のバリエーションが豊富です。あくまで筆者からみた意見ですが、このような点においては、洋服が「型」の美しさを楽しむ衣服なのに対し、和服は「模様」を楽しむ衣服であるように感じ、日本と西洋の違いはこんなところにもあるのだなと思いました。
着物ハンカチ
SALE 着物ハンカチ 〈蘭に桜源氏香文様小袖〉 通常価格1000円を20%OFF 800円(税別)
個人的な話で恐縮ですが、筆者は成人式の振袖を選んだ際、友人5人と色が被ってしまったことがありました。「一生に一度しか着られない晴れ着なのに、できることなら被りたくなかった…」と苦笑交じりに当日を迎えましたが、いざ5人の着物が並んでも、「模様」という要素の豊かさのおかげで全く被った感じがせず、「和服ってすごいんだ!」との感慨を持った経験があります。日本人が四季から繊細に感じ取り表現してきた「模様」の素晴らしさはそんなところからも垣間見ることができるようです。
色紙 束熨斗文様振袖
SALE 色紙 〈重文 束熨斗文様振袖〉 通常価格1500円を50%OFF 750円(税別)
便利堂では「染型撰」シリーズにて、着物の染織に用いられた「染型紙」をモチーフとした多種多様な絵はがき・便箋・封筒を制作しています。
便箋 染型撰 深見草  封筒 染型撰 深見草
便箋〈染型撰 深見草〉450円(税別)               封筒〈染型撰 深見草〉250円(税別)
この「染型紙」は「型染」という技法で用いられてきた型紙のことです。模様染は絞りや友禅等の手描染と型染が主なものですが、なかでも手描きの友禅染の華麗さを量産するために工夫された型染の型友禅染は、明治時代から始まって、明治末年頃から京染を代表して盛んに行われてきました。比較的実用性のある用途で利用されることが多いため需要層が厚く、より一層多様な文様が生みだされてきたことが特徴です。
染型撰 こころざし封筒セット
こころざし封筒・一筆箋セット〈染型撰 変り渦〉 400円(税別)
しかし、染型は実用的に用いられることが多かったために遺例が少ない傾向にあります。この「染型撰」シリーズでは現存する貴重な型紙をモチーフとして、色やパターンに現代風のアレンジを加え、はがきや便箋・封筒といった手軽に使えるステーショナリーをお作りしました。(江戸時代末期から明治時代にかけてのものが中心です。)日本の染色で用いられてきた豊かで繊細な模様を、より美しく、より身近に使えるよう甦らせたのです。
絵はがき 染型撰 紅型菊  絵はがき 染型撰 波兎
絵はがき〈染型撰 あき 紅型菊〉              絵はがき 〈染型撰 冬 波兎〉 各150円(税別)
その他の染型撰シリーズはこちらから
四季のモチーフがふんだんに入ったアイテムを用いることで、ふと気づくと実は毎日少しずつ違う「季節」を改めて味わってみませんか?なんでもない寒暖の差が、かけがえのない日々の変化の一つように感じられるきっかけになるかもしれません。
ちなみに、染型撰の絵はがきは現在プレゼントキャンペーン中です。(※公式オンラインショップにて、メルマガ会員登録のうえお買いものいただいた方対象。)
期間は2014年12月31日までと、残りあと僅か。もしよろしければ、この機会にぜひご登録ください。
さらに詳しくはこちらから
お問い合わせは下記店舗までお気軽にどうぞ。
京都三条富小路店
東京神田神保町店
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日本の縁起物

2014.12.11

京都では毎年12月13日、「事始め」という行事で舞妓さんたちがピンクと白の「福玉」と呼ばれるボールのようなものを挨拶まわりのお礼としてもらい、持って歩きます。その中には縁起物が入っていて、ミニチュアの蔵なら「蔵が建つほどお金が儲かる」、三味線なら「芸事が上達する」、タンスなら「衣装が増える」などといって、除夜の鐘が鳴る頃に開け新年を祝うのだそう。
“福がある”という縁起物は普段何気なく飾られているのを目にしますが、例えば「福助」については、どんなご利益があるといわれているのか、ご存知でしょうか?
福助
2015年賀状 〈福助〉 93円(税別)
ぷっくりした豊かな顔立ちや大きな耳たぶは、なるほど、福がありそうです。

それは、「運が開ける」「福を叶える」です。そのことから、「叶福助」といわれることもあるそうです。そもそもは京都の伏見人形に「於福さん」という女性の人形だけがあったところ、男性もつくって夫婦ものにしてやろうと作られたのが起こりなんだそう。この人形を絹布団の上に乗せてお神酒やお供えをして福を祈る風習が京阪地方で始まり、のちに江戸にも伝えられるようになったようです。
福助のモデルとなった人物については諸説あるようですが、一説には京都の呉服屋「大文字屋(現在の株式会社大丸松坂屋百貨店)」のご主人が、店の宣伝に努めて家業を隆盛したのちも貧民たちへの施しを忘れなかったので、その姿にあやかるように人形が作られたのだとか。筆者はもともと関東人なのであまり馴染みがありませんでしたが、京都中心部には“大百貨店といえば大丸”、という空気があります。それだけに、あの大店舗のかつてのご主人が福助のモデルとの説があるとは、驚きでした。
縁起物を飾るという風習は信仰の一つですが、日本では古来より、生まれた年の干支ごとに定まった「十二守り本尊」という信仰もあります。
子:千手観音菩薩
丑・虎:虚空蔵菩薩
卯:文殊菩薩
辰・巳:普賢菩薩
午:勢至菩薩
羊・申:大日如来
酉:不動明王
戌・亥:阿弥陀如来
なんでも、自分の守り本尊は一世一代を守ってくださる存在になるとのことで、初詣に自分の守り本尊を祀る寺社に参拝するという習慣もあるのだそう。例えば2015年の干支でもある羊年の人の守り本尊は大日如来、という風になります。
曼荼羅クリアファイル
曼荼羅クリアファイル〈国宝 両界曼荼羅 中台八葉院〉 300円(税別)  東寺所蔵 国宝 両界曼荼羅 胎蔵界より
皆さんはどの仏様がご本尊ですか?少し早い話ですが、初詣には自分の守り本尊の祀られたところへ行くとご利益がありそうです。
街はクリスマスのイルミネーションやイベントで盛り上がっていますが、日本ならではのこの時期の風物詩としては、縁起物も一役買うはず。一年の区切り目として、身近に縁起物のアイテムを取り入れてみるのはいかがでしょうか。
京都三条富小路店
東京神田神保町店
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明治期の絵はがき

2014.11.28

日頃お世話になっている方々へ新年の寿ぎと感謝を伝える年賀状のやりとり。日本郵政によると年賀状の流通量は毎年減少傾向にあるらしく、「そういえば最近書いていないなぁ」とか「書く量が減ったなぁ」という方も多くなってきていることでしょう。
みなさんは、そもそも「郵便はがき」が利用されるようになったのはいつ頃からだと思いますか?
それは1869年9月22日、今から約150年前のことで、ドイツのウィーンではがきに関する規制が設けられた時だそう。
日本に絵はがきが公式に登場したのは、1900年(明治33年)、19世紀最後の年です。
絵はがきブームはそれから程なくして始まりました。
舞姿
復刻絵はがきセット 〈舞姿〉 500円(税別) ※1905年(明治38年)便利堂発行の復刻版
明治期の便利堂では、当時の名だたる4人(竹内栖鳳・今尾景年・鈴木松年・山元春挙)の日本画家が描きおろした絵はがきを作っています。
1903年(明治36年)には東京市内の絵はがき取扱い数が550万を達し、当時の東京の総人口225万(※内閣統計局の推計)の約2倍の数にも及んでいたようです。またその2年後の明治38年には約3倍の1455万枚にも及び、日露戦争の戦勝ムードのなか絵はがきブームも最高潮を迎えます。電話機や電報が広く普及する以前のことですので、通信手段としてさぞ重宝され、その1枚1枚にぎゅっと内容が詰まっていたのだろうと想像できますね。
現在通信手段として広く利用されている電話やメールは音声や文字だけのメッセージ。紙面のレイアウトやデザインといった要素が大きく入るのは絵はがきのみです。当時の人達は、最先端の通信手段の表現を目一杯楽しみ、その結果として多種の個性豊かな絵はがきが作られたのでしょう。
明治期のブームに乗り趣向を凝らした絵はがきがこぞって制作されましたが、扱われたモチーフから当時の流行や生活を読み取れることも絵はがきの面白さです。
ベースボール
復刻絵はがきセット「ベースボール」1,142円(税別) ※1905年(明治38年)便利堂発行の復刻版
明治期に入ると、それまでの日本人が知らなかった「運動する楽しみ、喜び」、すなわち「スポーツ」という従来の武道とは違った新しい概念が輸入されました。なかでも野球は人気が高く、数多くの絵はがきが作られたようです。
また、日本を代表する観光地や京都の名所風景の絵はがきも多く制作され、そこからも当時の文化をうかがい知ることができます。
京名所百景6枚組
「京名所百景」復刻絵はがきセット 1,142円(税別) ※1905年(明治38年)便利堂発行の復刻版
富小路店限定商品 〈地図〉
京博MS
「京名所百景」より《京都帝室博物館(現京都国立博物館)》復刻絵はがき 300円(税別) ※1905年(明治38年)便利堂発行の復刻版
京都国立博物館ミュージアムショップ限定商品
知恩院
「京名所百景」より《知恩院三門》復刻絵はがき 300円(税別) ※1905年(明治38年)便利堂発行の復刻版
知恩院和順会館ショップ「沙羅の木」限定商品
「京名所百景」についてさらに詳しくはこちらから
すべて紹介しきれないのが残念ですが、明治期の絵はがきにはほかにも「美人はがき」「文学はがき」と呼ばれる大変興味深いものもありました。
夏子
(左図)「浪さん」 上村松園 1904(明治37)~1905(明治38)年   (右図)「夏子」 1905年(明治38年)  いずれも便利堂発行の絵はがき
便利堂が明治期に制作した数々のユニークな絵はがきについて、詳しくはこちら
てのひら逍遥
書籍 〈明治の京都 てのひら逍遥〉 1,200円(税別) ※送料無料
また、こちらではレトロな絵はがきの雰囲気が楽しめます。
ふゆこもり ふゆこもり わが世の春 宛名面
コロタイプ絵はがき〈季趣五題 ふゆこもり〉  コロタイプ絵はがき〈季趣五題 ふゆしずか わが世の春〉 竹久夢二 各200円(税別)
宛名面(一番右の画像)に注目してください!この「季趣五題(きしゅごだい)」シリーズでは「郵便はがき」の文字を右側から読んでいた明治期のデザインを採用しています。
サイズもその頃用いられていたものに似せて、現在の官製はがきよりひとまわり小さく、かわいらしいですよ。
その他の季趣五題はがきはこちらから

明治期の絵はがきブームはどこへやら、現在では絵はがきを日常的にやりとりする人も少なくなりました。電子メールやインターネットも便利ですが、たまには手書きの絵はがきを書いてみるのもなかなか味なものですよ。
便利堂では年賀はがきを好評販売中です。
商品に関するお問い合わせは下記店舗にて承っております。
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琳派400周年「生き続ける琳派」

2014.10.31

2015年は日本美術史にとって特別な年です。何にあたる年なのか、みなさんはご存じでしょうか。
美術史の中ではかなり大きな存在感を放つ”あるもの”ですので、すぐに答えられる美術好きの方も多いのでは?
そうです、来年は、琳派が誕生してからちょうど400周年にあたるのです。
日本人なら誰でも一度は目にしたことのある『風神雷神図屏風』は琳派の象徴的作品としても知られていますね。
風神雷神図屏風
縮小屏風〈国宝 風神雷神図屏風〉宗達筆(大)14,000円(税別)
「そもそも琳派って何?」という方は、こんなに美しい作品群を知らないでいるのはもったいないですよ。
(そういう筆者も入社するまで恥ずかしながら「琳派ってどう読むの?」というレベルでしたが。)
そこでここでは、琳派入門をご案内したいと思います。
琳派(りんぱ)とは、「尾形光琳(おがたこうりん)」の「琳」からとった、絵画の流派のことです。俵屋宗達(たわらやそうたつ)から始まり、光琳の手によって発展・浸透していったことが言葉の元となっています。後代には江戸琳派といわれる酒井抱一(さかいほういつ)をはじめとした名手たちが受け継ぎました。宗達の死から約100年後、光琳が自らの研究によって独自に宗達の画法を修得していったように、「私淑(ししゅく)」といわれる独特の継承方法をとっていることが特徴です。そのため、始祖の宗達の時代から末代にいたるまで、約300年の長きに及んで引き継がれてきたことはまた特筆すべき点です。琳派が400年という時を超えてもなお生き続けているのは、約100年ごとに私淑し画道をつき進んだ宗達・光琳・抱一をはじめとする琳派の作家の奮闘があってこそです。
琳派について、さらに詳しくはこちらから
知名度に比することなく俵屋宗達のその生涯や画業に関するほとんどは謎に包まれていますが、唯一 『西行物語絵巻(出光美術館蔵)とでこちらの屏風の描かれた年代だけがわかるのみで、それ以外の作品の制作年は不明とされています。まさに、謎に包まれた作家です。
源氏物語図屏風
縮小屏風 〈国宝 源氏物語図屏風〉宗達筆 7,800円(税別) 1631年
とはいえ、交友関係ではハッキリしているものがあります。
それは、本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)の下絵を描いていたということです。
光悦は刀剣の研磨や鑑定を家業とする家に生まれ、蒔絵、陶芸、書などの多くの才能に恵まれた芸術家でもありました。宗達はこの光悦の描く書をよりいっそう引き立てる素晴らしい下絵を描き、『鶴下絵三十六歌仙和歌巻(下図)』『四季草花下絵古今和歌巻』など多くの美しいコラボ作品を残しました。
鶴図下絵和歌巻
色紙 〈重文 鶴図下絵和歌巻(伊勢)〉書:光悦筆 画:宗達筆 1,800円(税別)
ちなみに、便利堂では宗達の作品をテーマとした2015年カレンダーを制作中。コロタイプによる職人の手刷りカレンダーです。

ショップのプレミアムカード会員様限定で、店頭で3,000円以上お買い求めいただいた方には抽選で、10,000円以上お買い求めいただいた方にはもれなくプレゼントいたします。
さらに、京都国立博物館ショップでも同様のキャンペーンを実施予定。詳細は後日改めてご連絡いたします。
そんな宗達に私淑して自らの画道を発展させたのが尾形光琳です。10代のころから能が好きだった関係で醍醐寺三宝院の門跡・高賢のもとに出入りしており、そこに俵屋宗達の作品があったことが2人の縁を繋いだようです。
京都の高級呉服商の家に生まれた光琳は両親の遺産を受け継いだ後しばらく豪遊生活をしますが、やがて使い果たしてしまいます。そんな中で志したのが画業でした。
紅白梅図屏風
金箔風クリアファイル 〈国宝 紅白梅図屏風〉 光琳筆 500円(税別)
紅梅と白梅の対比が美しい作品。背景の全面に金箔が張られ、水流は銀箔になっている。
光琳はやがて宗達の風神雷神図屏風を模した、自らの風神雷神図屏風を完成させます。
風神雷神図屏風クリアファイル
クリアファイル<尾形光琳 重文 風神雷神図屏風> 300円(税別)
そんな風神雷神図屏風は、光琳の没後さらに酒井抱一の手によって受け継がれます。
光琳への思いから、彼は光琳の描いた風神雷神図屏風の裏面に自らの作品『夏秋草図屏風』を遺しています。

屏風 〈重文 夏秋草図屏風〉抱一筆 5,000円(税別)
二つの作品の重なりをみると、なんと『夏秋草図屏風』はオモテ面に描かれた風神雷神の降らす雨や雷にリンクさせた絵になっているというから驚きです。
『風神雷神図屏風』『夏秋草図屏風』の関係について詳しくはこちら
ちなみに、便利堂ではこの『夏秋草図屏風』を原寸大で複製することに成功しています。

原寸大複製屏風〈重文 夏秋草図屏風〉抱一筆 1,400,000円(税別) タテ165.0×ヨコ182.0cm 50%縮小版もございます。
普段はなかなか日の目をみるチャンスがありませんが、今回は11月5日からの1週間、東京日本橋三越にて開催する「Kyoto Week」にて展示を行いますので、お越しの際は是非見にいらしてくださいね。
2015年には琳派の作品をモチーフとした新商品を発売する予定です。詳細が決まり次第告知させていただきますので、どうぞお楽しみに。
また便利堂では、現在東京国立博物館で所蔵している尾形光琳の風神雷神図屏風の複製プロジェクトも実施いたします。表面・裏面ともに実物さながらの出来栄えのものを現代によみがえらせ、文化の発達に貢献しよう、というものです。大人一人分の身長ほどもある大きな風神雷神図屏風を一から作成する、夢のあるプロジェクトです。
詳細はまた後日ご報告します。ぜひ続報をお待ちください。
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