重文「大坂夏の陣図屏風」
2014.08.21
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」がいよいよ佳境へ入っていますね。
今回は黒田官兵衛の息子、黒田長政について・・・
松坂桃李演じる長政は、ドラマ上ではとても真面目で素直に演じられていますが、
実際はかなりやんちゃな青年期であったそうです。
その長政が描かせ、別名「黒田屏風」と言われる屏風があるのです。
それは重文「大坂夏の陣図屏風」(大阪城天守閣蔵)。
縮小屏風 〈重文 大坂夏の陣図屏風〉 (税別9,800円)
長政は戦勝記念としてこの屏風を描かせたと言われており、永く黒田家に伝えられてきました。
屏風に目をやると・・・
まずは、大坂城と有名武将が沢山描かれている右隻に皆さん目を奪われますよね。
徳川家康や豊臣方・真田幸村が威風堂々と描かれています。
でも、ここで注目は左隻。代わって左隻は城下の市民の様子が描かれます。
逃げ惑う市民達、乱暴される婦女、夜盗が家々を荒らし、落武者を追いかけ首を狙う者がいます。
この屏風を長政は単に戦勝記念に描かせたのでしょうか?
屏風に描かれた長政は、堂々としつつもどこか厳しい表情・・・
長政が大坂夏の陣に参戦したのは47歳のとき。
戦を続けて約30年。これでやっと終わったという締めくくりの気持ちと、
戦は残酷なものだという戒めの気持ちが入っているように思えてなりません。
きらびやかな屏風の内側に込められた気持ちに思いをはせました。
今年は「大坂冬の陣」から400年!来年は「大坂夏の陣」から400年!
大阪城天守閣さんでは、沢山のイベントが開催されているようですよ。
それがこちら。
大阪城天守閣 大坂の陣400年プロジェクト
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